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民主党の小沢一郎幹事長の資金管理団体をめぐる土地購入事件は、小沢氏の元秘書で衆院議員の石川知裕容疑者ら3人が逮捕され、いよいよ重大局面に入った。
小沢氏のことだから、雲隠れするかと思いきや、16日の民主党大会で涙をにじませながら検察当局との徹底対決を宣言してしまった。東京地検特捜部といえば、師と仰ぐ故田中角栄元首相、後継人だった故金丸信元自民党副総裁を権力の座から叩き落とした「仇(かたき)」である。溜まりに溜まった怨念が吹き出したのだろう。その演説は鬼気迫るものがあった。 「突然、現職議員を含む3人の逮捕ということになり、本当に私は驚いております。しかも意図してたかどうかわかりませんが、わが党の党大会に合わせたかのようにこのような逮捕が行われている。私は到底このようなやり方を容認できない。それがまかり通るならば、日本の民主主義は本当に暗澹たるものに将来はなってしまう。私は断固として、このようなやり方について、毅然と自らの信念を通し、そして戦っていく決意でございます」 「いずれにしましても国民の皆さんの力でようやく日本に議会制民主主義が定着しようとしているこの矢先でございます。私は本当に40年のこの政治生活の中で、日本に議会制民主主義が、本当の民主主義が定着することのみを願って今日まで頑張って参りました。今年の参議選に勝利することが、我が党の、鳩山政権の基盤を盤石にすると同時に日本の議会制民主主義を定着させることになると信じております。どうか、皆さん、夏の参院選でお互いに力を合わせて、本当に日本に国民の生活が第一の政治を、そして議会制民主主義の確立のためにみんなで力を合わせて頑張ろうではありませんか」 新進党、自由党…。小沢氏が政党を解党するたびに闇に消えていく政党資金、次々に浮かぶゼネコンからのヤミ献金。そんな疑惑には一切答えず、「検察ファッショVS民主主義」にすり替えてしまう小沢氏の弁舌は見事である。郵政民営化の是非を「それでも地球は回る」とガリレオ・ガリレイの「地動説」にすり替えてしまった小泉純一郎元首相もびっくりの論理の飛躍ではないか。小沢氏の「鬼の目の涙」にすっかり騙され、「民主主義のために戦う」と息巻く議員が多数いたという。「民主主義と衆愚政治は紙一重」というのはホントですな。 だが、もっとすごいのは鳩山由紀夫首相だろう。 首相は16日午前、首相公邸で小沢氏と約15分間会談した。「法令には一切触れていない。幹事長を辞めるつもりはない」と息巻く小沢氏に対し、首相は「私も小沢幹事長を信じています。どうぞ戦ってください」と言ったそうだ。 政治記者にとって、2人だけの密談内容をスクープするのはもっとも難しい。どちらが情報をリークしたかすぐにバレてしまうからだ。2人が同じことを話したら口裏を合わせた可能性が高く、真相はなかなか分からないものだ。 ところが、政権No.1とNo.2の二人だけの会話内容をメディアはいっせいに報じた。なぜか。首相が包み隠さずバラしたからだ。 16日午前から午後にかけ、小沢氏、菅直人副総理・財務相らと首相公邸で次々に会談した首相は、首相公邸を出る際、記者団と以下のような会話を交わした。 −−小沢幹事長とどのような話をしたのか 「小沢幹事長は、自分は法令に違反していることはない。従ってしっかり幹事長職を頑張ってやり抜くという思いでありましたから、私もそのことを信頼しています。(略)小沢幹事長は身の潔白、自らを信じているということであります。従って、私もそのことを信じているということです。そのことに関して、党大会でしっかりと私も申し上げますし、小沢幹事長にも話をしていただく」 −−小沢氏は幹事長は続投か 「うん。『幹事長を辞めるつもりはない』と申していますから『私も小沢幹事長を信じています。どうぞ戦ってください』と申し上げています」 −−小沢氏は自らの身の潔白を主張したのか 「『少なくとも私は自分自身がまったく法に触れている覚えはない。捜査にも協力をしている』と申していました」 日本国の最高権力者が、政権の屋台骨に関わる密談をここまであっけらかんとバラしてよいのか。昨年11月のオバマ米大統領との首脳会談でも首相は「私を信じてほしい(プリーズ・トラスト・ミー)」と言ったエピソードを披露したが、これは日米の蜜月をアピールするために両者納得の上でオープンにした可能性もわずかながらだが、あった。 だが、今回は違う。これまで首相と密かに会ったことさえもシラを切ってきた小沢氏が「この会話はマスコミにすべてオープンにしてくれ」などと言うわけがないし、行政の長である首相が、自らの指揮権が及ぶ検察当局に対し、「どうか戦ってください」などと言ったことを自ら進んで暴露するはずがない。 では、なぜ、首相はこんな話をバラしたのだろうか。まさか「つい、うっかり口を滑らせてしまった」ということはあるまい。これまで民主党代表であり、幹事長の任命権者にもかかわらず、小沢氏をめぐる事件に関して平然と「コメントする立場にない」とシラを切り通してきた人物が、そんな軽率な発言をするわけがないではないか。 しかも首相は日本有数の名家で英才教育を受けた秀才で、東大出の工学博士でもある。そのIQは庶民である私たちの理解を超えるほど高いに決まっているから、理系的な緻密な計算があっての発言に違いない。 そう考えると首相の真意は二つしかない。 一つは「もし小沢氏と本気でコトを構えるならば黙っていないぞ」という地検当局への遠回しな脅しだ。首相自らも実母から6年間で12億6000万円もの「子供手当」をもらいながら、故人の献金に偽り、贈与税を逃れてきた前科がある。「官僚組織にすぎない検察ごときが小さな正義をかさに着て、これ以上俺たちに手を出すと承知しないぞ」と言いたかったのではないか。 もう一つ、首相をないがしろにし、我が世の春とばかりに振る舞ってきた小沢氏に対し、「どうぞ、お好きなように地検と戦ってください。勝てるもんなら勝ってみろ」と脅しをかけたということも考えられる。首相なのだから「国策捜査」などお手のものだ。そうやって小沢氏を揺さぶりながら、真の権力者としての足場を固める。そんな壮大な構想の元で、あえて密談をバラした…。 いやはや、なんとも老獪で恐ろしい首相ではないか。このままいけば、パーフェクトに政治主導で、どこまでも国民生活第一で、命を守ることに全力を尽くす超民主的な政権が、日本をとことんまで変えてくれる日は遠くない。ああ、日本に生まれてホントによかった…。(石橋文登) 【関連記事】 ・ 鳩山首相「戦ってください」発言に批判集中 ・ 「戦って」は検察批判ではない 鳩山首相 ・ 小沢氏「またまたお騒がせして恐縮している」 ・ うちわで“師をあおぐ”秘書たち ・ 「戦ってください」 危険な検察批判同調 ・ <指定ごみ袋>転売目的で盗む 町職員逮捕 奈良・田原本町(毎日新聞) ・ 腕時計の窃盗罪で男を起訴 ドラム缶殺人事件(産経新聞) ・ 「平成9年当時の献金窓口は樋高剛氏」 元秘書で現民主党衆院議員(産経新聞) ・ 皇居で講書始の儀(時事通信) ・ <外国人入国者>不況で2年連続大幅減(毎日新聞) PR |
阪神甲子園球場(兵庫県西宮市)で3月21日に開幕する第82回選抜高校野球大会(毎日新聞社、日本高校野球連盟主催)の入場行進曲が15日、「Superfly(スーパーフライ)」=越智志帆さん(25)=のバラード曲「My Best Of My Life」に決まった。越智さんは「ベストを尽くし生きていくという決意表明の意味を込めた曲。選手たちが『頑張るぞ』という気持ちになればうれしい」と話している。
Superflyは04年、愛媛県今治市出身の越智さんと、この曲を作曲した多保孝一さん(27)で結成、2人は07年4月にメジャーデビューした。多保さんはこの年11月に編曲などの裏方に回り、現在は越智さん1人が「ソロユニット」として活動。60〜70年代の洋楽風のサウンドなどが人気を呼んでいる。 「My Best Of My Life」は越智さんが作詞、多保さんが作曲。「ちぎれそうな心を背負って それでも明日(あす)を追いかけていく」「めぐり逢(あ)いの中で見つける 生きてく意味を育ててみよう」と幅広い世代に訴えかける前向きな歌詞で、昨年5月に発売し、インターネット音楽配信サイト「iTunes Store」の総合ランキング1位を記録。天海祐希さん主演のドラマ「BOSS」の主題歌になった。 中学時代にバレーボール部員だったという越智さんは「チームプレーの魅力を知っている分、高校野球を見ると涙が出る。いつかこの曲を再び聴いた時に、甲子園の感動を思い出してもらえたら」と語る。【田中龍士】 【関連ニュース】 センバツ歴代入場行進曲一覧はこちら!(ダウンロードもできます) <特集>センバツ高校野球 <写真特集>センバツ 記憶に残る投手 Superfly:「負けないアーティストに」 越智志帆さんにインタビュー ・ 「歌会始の儀」 両陛下や入選者の歌(産経新聞) ・ <訃報>エリック・ロメールさん89歳=フランスの映画監督(毎日新聞) ・ B&G財団 水難事故撲滅 ノウハウ学ぶ(産経新聞) ・ <強盗殺人>神奈川県藤沢市の事件 2審も無期懲役の判決(毎日新聞) ・ 初め不起訴ひき逃げ死亡、1審猶予・2審で実刑(読売新聞) |
新春恒例の宮中行事「歌会始の儀」が14日午前、皇居・宮殿であった。今年の題は「光」。天皇、皇后両陛下や皇族方に加え、入選者10人と召人(めしうど)で歌人の武川忠一さん(90)、選者の歌が伝統にのっとった発音と節回しで披露された。応募は2万3346首、うち海外は20の国・地域から172首だった。
天皇陛下は皇居・吹上御苑内の小道を散策した際、木々の間から光が差し込んでいる場所に草が青く生えている情景を詠んだ。皇后さまは、結婚50年を迎えた昨春、夕暮れの皇居内を天皇陛下と散策した時の印象を詠んだ。皇太子さまは08年8月に富士登山をした際にご来光で山肌が赤く染まった情景を、皇太子妃雅子さまは冬に散策した赤坂御用地の日の光を受けて美しく輝く池の情景を詠んだ。【真鍋光之】 【関連ニュース】 <歌会始>歌と入選者はこちらで <歌会始>佳作者 <歌会始>来年の題は「葉」 ・ <強風>屋上タンク落下、薬品飛び散り3人けが 東京・上野(毎日新聞) ・ <陸山会土地取引>小沢氏側へ資金「ゼネコンが補てん約束」(毎日新聞) ・ <部分日食>日没直前に…東海以西で観測(毎日新聞) ・ ナイジェリア人が“ネック”の仰天理由は…六本木が環境浄化に本腰(産経新聞) ・ 外国人参政権、議員立法が適切=千葉法相(時事通信) |
接着剤製造会社「浅井」(名古屋市瑞穂区、破産手続き中)による事故米の不正転売事件で、食品衛生法違反と有印私文書偽造・同行使罪に問われた、同社社長の浅井利憲被告(57)と同社に対する判決が13日、名古屋地裁であった。
佐々木一夫裁判官は、浅井被告に懲役2年、執行猶予5年、罰金150万円(求刑・懲役2年、罰金150万円)、同社に罰金150万円(同・罰金150万円)の有罪判決を言い渡した。 起訴状によると、浅井被告は2007年5〜8月、国から購入した有機リン系殺虫剤「メタミドホス」に汚染された中国産もち米約390キロ・グラムを、米穀商「ノノガキ穀販」(三重県四日市市、解散)に食用として転売した。 また、転売を隠そうと、同年2〜9月の間、事故米で作った工業用のりを合板メーカーに納品したとする受領書をパソコンで偽造し、立ち入り調査に来た東海農政局職員に提出した。 ・ 京都「四条京町家」、財政難で閉館へ(読売新聞) ・ ゲーム店強盗相次ぐ 茨木、城東 府警が関連捜査(産経新聞) ・ 女子高生に路上で体液 容疑の23歳逮捕 東京・大田区(産経新聞) ・ 「攻めろ」小泉元首相、谷垣総裁に助言(読売新聞) ・ オーチス社員に罰金50万円=地下鉄エスカレーター事故−名古屋簡裁(時事通信) |
国内2カ所目の分散飼育として、佐渡トキ保護センター(新潟県佐渡市)から「いしかわ動物園」(石川県能美市)に移送されたトキ4羽が9日、園内の専用繁殖ケージに放された。
8歳と6歳、5歳と2歳のつがい2組。到着した8日は移送箱内で一夜を明かした。9日午前7時半、ケージに移ると早速水場に入り、餌のドジョウをついばむなど元気な様子という。順調に行けば3月下旬〜4月中旬に産卵し、1カ月後にひなが誕生する。 美馬秀夫園長は「うれしい朝を迎えた。新しい環境に慣れるまで慎重に飼育し繁殖を目指したい」と話した。4羽は非公開だが、17日から園内でライブ映像が見られる。【野上哲】 【関連ニュース】 トキ:佐渡のペア2組が石川へ 分散飼育2例目 トキ:新潟・佐渡の2組、分散飼育のため石川へ トキ:佐渡から「いしかわ動物園」に4羽移送 「トキとの新たな歴史」 /石川 トキ:ケージ内、高性能カメラで映像を生中継 きょう、いしかわ動物園に到着 /石川 ワオキツネザル:双子の赤ちゃん公開−−能美・いしかわ動物園 /石川 ・ <岩津天満宮>受験シーズンを迎え、にぎわう 愛知・岡崎(毎日新聞) ・ <訃報>武田五郎さん87歳=元横浜大洋球団社長(毎日新聞) ・ 病院の療養病床、11か月連続で減少―医療施設動態調査(医療介護CBニュース) ・ 上原善広「日本の路地を旅する」 13年かけ500カ所 新世代の被差別部落ルポ(産経新聞) ・ 岐阜と静岡で震度3(時事通信) |